コラム-column-

2019/09/07

追想された未来

「自分が描き出したいのは、未来における過去のイメージなのだ。

たとえば1万年後の世界を、2万年後の人間になったつもりで追想したイメージとでもいおうか。

その中で明るい希望と、暗い予感の両方を探ってみたい」

全体の不思議な生命感は、画家を「精霊」が動かした結果、

無意識の底から浮上してきたのではないだろうか。

(図録『ジェラール・ディマシオの世界』より)