これまでの宝飾会の常識を打ち破る、ラリックの斬新な宝飾品。1893年にはパリ装飾美術中央連盟主催のコンクールで2位に入賞。さらに1900年パリ万国博覧会に宝飾品を出品すると、大変な人気を博します。
これが話題となり、世界中の美術館がラリックの作品を買い求めるようになりました。
宝飾品の製作そのものの発展性に限界を感じたと言われるラリックは、新たな試みとして本格的にガラス工芸を始めることに。
1908年、香水メーカー、フランソワ・コティより香水瓶とパッケージデザインの依頼を受け、パリ東南のコンブ・ラ・ヴィルにガラス工場を借りてガラスの量産を始めました。
1925年、「現代装飾美術産業美術国際博覧会(通称:アール・デコ展)」にガラス作品を出品し、さらなる大成功をおさめます。
その後1928年には一連のカーマスコットを発表。ロンドンのブレーブス画廊が英国総代理店となって販売します。